母との闘病日記

母と私の生きた証を残したい

~ 誤嚥性肺炎 後悔-再入院の章(9/25) ~

9月25日(月) 拘束具

午後8時

会社の帰りに見舞いに行くと、ベッドで母は宙を見つめている。

病室は閑散としていて他の患者は寝ているようだ。

私に気が付き、腕を上げて手に巻かれている拘束具(ミトン)を見せて、口には出さないが外して欲しいと目で合図する。

腰にはベルトが巻かれ寝返りができる程度の長さでベッドに固定されている。

両手の拘束具を外していると、母がボソッと「家に帰りたい」と言う。

母は少しでも良くなればチョコマカと動き廻りたい性分である。

だいたい、治療の為、看護師が少ない為といってベッドに括り付けたままで良くなるのだろうか。肺炎が治ったととしても足腰が弱って寝たきりになってしまったら、元も子もないのではないか。一抹の不安を感じながらも、母には「早く治して帰ろうね」と答える。

 

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