~ 誤嚥性肺炎 後悔-再入院の章(10/2) ~
10月2日(月) 嘔吐
午後8時
今日、面会に来ると、いつもは目を開けていることが多いのだが、珍しく寝ていた。
暫く見守っていようと思い、病室の入口付近にある備品置き場から、折りたたみ椅子を
持って来る。母の横に設置して座ると、随分とオレンジの匂いがしてくる。
何気なく母の顔を見て、口元から枕あたりを見ると白いはずの枕カバーとベッドシーツがオレンジ色に染まっている。
掛け布団を少しどかすと胸元あたりのパジャマとその周辺もオレンジ色になっている。
「ゲッ、吐いたまま寝てる」
ナースステーションに行き看護師を呼び、母が嘔吐したまま寝ているので対応して欲しいとお願いする。
看護師がパジャマ等の取替えをし、婦長が来て「さっき迄は何とも無かったのに!」と私に向かって話す。
昨日来た時に、夕食の時間が6時頃だった。
それを考えると、すぐに嘔吐したとすると約2時間放置したままという事になる。
慢性期病院の看護体制の低さを痛感したのと、何とか良くなってもらって早く退院させたい気持ちが更に強くなった。