~ 誤嚥性肺炎 最終章 12/22② ~
12月22日(金) 見舞い
~ 続き ~
午後4時
カウンセリングのつもりが、占い師に運勢を占ってもらうことになってしまった。
しかし、少し気持ちが吹っ切れた気がした。
その足で母の見舞いに行く。
病室に入ると母は寝ていて、パイプ椅子に座って見守っていると、約10分おきに唸り声を上げている。
そして、終始、薄目を開けている。なんだろう、これは、どこかで見たような?
薄目を開けてはいたが意思の疎通をとることはできなかった。
午後8時に病院を後にするが、母の薄目を開けた表情が気になって仕方なかった。
家に帰り、ずっと考えていると、「思い出した!あれは父が死んだ時と同じ表情」、そして、大仏が半目を開けているのと同じ、もしかして生と死を彷徨っているのでは、マズイな、俗に言う死相がでてるのではないかと。
それに気づき愕然とする。