母との闘病日記

母と私の生きた証を残したい

~ 誤嚥性肺炎 最終章 1/16 ~

1月16日(火) 母と一緒に

午前5時半

脈拍:97,酸素:100,血圧:76~39,呼吸数:81

握っている母の手は、もはや握り返すことはなく、微動だにしなくなった。

午前9時

脈拍:92,酸素:100,血圧:71~36,呼吸数:76

午後1時

脈拍:88,酸素:100,血圧:70~34,呼吸数:81

酸素は酸素マスクのおかげで変動することがないが、血圧が徐々に下がってきている。

午後5時

脈拍:88,酸素:100,血圧:69~33,呼吸数:74

これ以上、血圧が下がったらヤバいんじゃないか

母をこのまま見守っているだけで良いのだろうか?

他にできることはないか考える。

この前、看護師主任のKMさんは、治療に差しさわりのあることは控えて欲しいと、水分を補給することを拒んだが、余命3日を切った今では、その域をとうに過ぎていると思い、12月中旬頃から水も飲めなくなっている母に、少量の水分を含ませることを決断する。

病院の売店に行って、口腔ウエッテイとカルピスを買ってくる。

口腔ウエッテイに少し水を含ませ、自分の口に入れてみる。

思ったよりも甘く清涼感がある。

午後5時半

 口を湿らせる程度に口腔ウエッテイに水を含ませて、酸素マスクを外し、母の口の中に入れる。

すると、開いたままの口を閉じて、舌で口腔ウエッテイを舐める。

母の目じりに少し涙が溜まる。

この動作を見て、やっぱり喉に乾きがあることを確信する。

そして、バイタルチェック装置が30分おきにアラーム音を出し計測を始めるので、それに合わせて、その後に、口腔ウエッティを含ませることにした。

既に、目を開けることもできず、手に力をいれることもできない。

しかし、水分を欲して舌を動かし、目じりに少量の涙を溜めている。

条件反射かもしれないが、意識はまだあると思う。

母に、また少ししたら口にふくませるよ!と伝える。

午後6時

口腔ウエッティにカルピスを含ませてみると、口を閉じて舌で舐める。

午後6時半

脈拍:87,酸素:100,血圧:67~31,呼吸数:70

再度、口腔ウエッティにカルピスを含ませてみるが反応なし

血圧と呼吸数が、また少し下がった。

午後7時

脈拍:85,酸素:100,血圧:70~35,呼吸数:75

口腔ウエッティにカルピスを含ませると、少し舌を動かす。

午後7時半

 脈拍:82,酸素:100,血圧:70~34,呼吸数:86

口腔ウエッティにカルピスを含ませるが反応なし

午後8時

脈拍:85,酸素:100,血圧:71~35,呼吸数:86

口腔ウエッティにカルピスを含ませるが反応なし

午後8時半

脈拍:86,酸素:100,血圧:70~34,呼吸数:72

口腔ウエッティにカルピスを含ませるが反応なし

午後9時

脈拍:85,酸素:100,血圧:68~34,呼吸数:85

口腔ウエッティに水を含ませるが反応なし

午後9時半

脈拍:84,酸素:100,血圧:68~35,呼吸数:85

口腔ウエッティにカルピスを含ませるが反応なし

午後10時

脈拍:85,酸素:100,血圧:67~34,呼吸数:78

口腔ウエッティに水を含ませるが反応なし

 午後10時半

脈拍:83,酸素:100,血圧:68~34,呼吸数:75

口腔ウエッティにカルピスを含ませるが反応なし

午後11時

脈拍:84,酸素:100,血圧:69~35,呼吸数:74

口腔ウエッティに水を含ませるが反応なし

午後11時半

脈拍:84,酸素:100,血圧:67~37,呼吸数:70

口腔ウエッティにカルピスを含ませるが反応なし