母との闘病日記

母と私の生きた証を残したい

母との闘病日記

大腿骨を骨折、アルツハイマー認知症
そして、誤嚥性肺炎となった母との闘病日記

~~~ 大腿骨 骨折編 ~~~

2014年

2月13日 今日は母の誕生日

朝いつも通り会社に行く身支度をしていると、

部屋に母がきて「今日はどこか行くの?」と聞くので「会社に行くよ

と答える。

すると、「いけない朝ご飯を作るからチョット待ってて!

慌てて台所に向かう時にとても大きな音で「バターン

足を滑らせ転んでしまう

出かける前に何やってんだよ!」と思いながらも、

手を引っ張り起こそうとするが起こせない。仕方なく

両脇に手をまわし起こそうとすると、とても痛がり起こせない。

母が突然「お願いします!もう少し生きさせて下さい」と何度も

 繰り返し拝みはじめる。

これは、ヤバイ!!」急いで119番し救急車を呼ぶ。

J病院に到着し精密検査を受ける。

検査が終わり主治医のIM先生からレントゲン写真で、

骨盤に足の付け根が喰い込んで骨折しています。

お母さんの年齢と、これだけの重症だと通常は手術はしません。

と説明を受ける。

エッ!手術しなくて自然に治るんですか?」と先生に尋ねると

いいえ、一生寝たきりです。」と言われ、間髪入れず先生に

お願いします!手術をして下さい」と頼み込む。

わかりました。手術しましょう」ということになり、明日、手術

することになった。 

 2月14日  手術当日

約1時間で手術が終わり、先生から「手術は成功しました」と伝えて

頂き、ホッとする。

先生も、母から「ありがとう」と言われ感無量のようである。

2月15日~ 入院期間 認知症が進行する

・何故、入院したか覚えていない

・家で寝ていると思い込んで、自分の物がないのは何故か聞かれる。

3月中旬 退院

手で支えながらも、自分の足で歩き、タクシーに乗る。

病院から見送りに来てくれた看護師や相談員の人達から

すごい!歩けてる」と言われる。

きっと母が小柄で痩せていて35kgの体重が、他の人より足に負担が少なく

幸いしたのだろう

相談員の人から、介護認定を進められ申し込むことにした。

4月初旬 介護サービスを利用する

介護認定を受け、要介護3となる。

私が会社に行くと、毎日1人で家に居るのは良くないと思い、火曜と金曜は

デイサービスに行くようにする。

母はどちらかというと自由奔放で気まぐれなほうで、規則や拘束されるのが

嫌いなタイプなので、気晴らし程度に午前10時から午後4時迄の短い時間

でお願いをした。

ケアマネージャーに条件の合う所を探してもらい徒歩15分の場所にある

デイサービスが見つかった。

一度、母と一緒に見学に行き、「たまになら来てもいいわね~」という

ことだったので、Aデイサービス気まま館に通うことになった。

4月中旬~2016年12月 平穏な日々?

決まって大型連休(年末年始、ゴールデンウイーク、盆休み)の前後に

なると認知症のスイッチが入る

 ・20m先のコンビニに買い物に行って迷子になり警察に保護される

 ・突然、私の部屋に来て泥棒に入られたと騒ぎ出す

 「何が無くなったの?」と聞くと、「何が無くなったかわからないけど

     無くなっている」とフォローのしようがないことを言い出す

 ・さらにエスカレートとして、母が「お前に言っても話しにならん」と

  言って110番通報し、泥棒に入られたと訴える

  電話口のオペレーターが「何か盗まれましたか?」の質問に

  「入れ歯を盗まれました!」と答える

  聞くに堪えかねて電話を代わり、認知症と伝えお詫びする。

  ベッドの下に落ちている入れ歯を見つけ、「ここに落ちてるよ」と

  教えると、「それは、私の入れ歯じゃない」と言い張り、口の中に

  入れ歯を、出したり入れたりしてほら!噛み合わない。私のじゃない

  と言い出す。もぅ~呆れて物が言えないありさまだった。

 いずれにせよ母は元気で、私にとっては数日すれば笑い飛ばせることだった。

 2017年1月9日(月)  仕事初め

会社に行く前に母がまだ寝ていたので起こしに行く

慌てて起きようとして「イタタタタ!

お尻の辺りが痛くて起きれないと訴える

「もしかして骨折した場所に異変が起きたのでは」と思いつつ

「寝てれば痛くない」とのことなので様子を見ることにした。

1月11日(水)  病院に連れて行く

動くと痛みがあるようなので、介護タクシーで骨折した時に

手術したJ病院で診察を受ける。

先生に容態を説明すると、先生が「転んだりぶつけたりして

いなくて、起きようとしたら急に痛くなって起きれなかったん

ですね」と確認する。

その通りです」と答えると、「そりゃー座骨神経痛だねぇー

この時期、ご年配の人に多いんだよねー」と診断される。

約1ヵ月自宅療養することになる。