~ 誤嚥性肺炎 死神病院の章(11/24) ~
11月24日(金) 死神病院へ点滴に行く
午前9時前 診察の順番取りの為、私だけで受付を済ます。すぐ家に戻る。
午前9時半 介護ヘルパー
【ヘルパー記録】
時 間 | 内 容 | |
朝 | 9:30~10:30 | ○息苦しいと訴えあり |
おむつ交換 | ||
食事介助 | ||
水分補給 | ||
口腔ケア | ||
服薬介助 |
午前11時 C葉外科内科病院へ
介護タクシーで11時頃病院に到着する。
番号札を受付に提示すると、すぐに点滴処置室で点滴をして頂く。
しかし、相変わらず点滴の針を1度で刺すことができず何度かやり直す。
数カ月の入院と高齢ということもあり、腕の血管はボロボロになっているとは思うが、もう少しうまい具合にできないものだろうか?
約3時間半で点滴は終わり帰宅する。
午後4時 介護ヘルパー
【ヘルパー記録】
時 間 | 内 容 | |
夕 | 16:00~17:00 | ○端坐位にて食事できています |
口腔ケア | ||
食事介助 | ||
おむつ交換 | ||
移動介助 | ||
服薬介助 |
午後6時 注文していた嚥下障害者用の食品が届く
午後8時 湯たんぽを交換し母の足元に入れる
~ 誤嚥性肺炎 死神病院の章(11/23) ~
11月23日(木) 通販で嚥下食品まとめ買い
H病院から退院した時に、介護食品の通販カタログを頂いたのを思い出し、その中から嚥下障害者向けの食品を選び注文する。
どれを食べて貰えるか解らないので色々注文してみる。
午前9時半 介護ヘルパー
【ヘルパー記録】
時 間 | 内 容 | |
朝 | 9:30~10:30 | ○端坐位 保持できてます |
おむつ交換 | ||
食事介助 | ||
水分補給 | ||
口腔ケア | ||
更衣介助 | ||
服薬介助 |
午後1時 介護ヘルパー
【ヘルパー記録】
時 間 | 内 容 | |
昼 | 13:00~13:30 | ○お変りありません |
おむつ確認 | ||
水分補給 |
午後5時 介護ヘルパー
【ヘルパー記録】
時 間 | 内 容 | |
夕 | 17:15~18:15 | ○体温低く手足冷たいです |
○端坐位にて食事されましたが疲れやすくなっています | ||
食事介助 | ||
おむつ交換 | ||
服薬介助 |
午後7時
ヘルパーさんが体温を計った時、34.6℃だった。
話しかけると頷くが、言葉は発しないので少し心配である。
母の足元に湯たんぽを入れ替える。
~ 誤嚥性肺炎 死神病院の章(11/22) ~
11月22日(水) 訪問入浴
午前9時半 介護ヘルパー
【ヘルパー記録】
時 間 | 内 容 | |
朝 | 9:30~10:30 | ○昨日の夕方は低体温(34.2℃)でしたが今朝は36.1℃でした |
おむつ交換 | ||
食事介助 | ||
水分補給 | ||
口腔ケア | ||
服薬介助 |
午後12時 初めての訪問入浴
お昼にケアマネージャーと同じ会社の、訪問入浴の介護担当の人が3人訪れる。
2人が入浴の介護と組立式のユニットバスの設置をし、もう1人は准看護師のようだ。
先日リーダー格の人が来て、リビングに設置できることを確認している。
リビングのテーブルを隅に移動し、車から半分に折られたユニットバスを組み立てる。
風呂場から、やや太めのホースでユニットバスに湯沸し装置を経由してお湯を流し込む
その間に、准看護師が風呂に入れて問題がないか、母のバイタルをチェックする。
入浴時に、バスタオル2、3枚、タオルを4、5枚を頼まれていたので、洗濯機の横にまとめて置いてあることを伝える。
ユニットバスにお湯が引き渡り、私から家にある入浴剤を使って欲しいとお願いすると、快く承諾してくれた。
問題なく入浴ができたので、毎週水曜日は訪問入浴の日と決めた。
午後1時 介護ヘルパー
【ヘルパー記録】
時 間 | 内 容 | |
昼 | 13:00~13:30 | ○体温35.5℃ |
○訪問入浴後なので眠そうです。 | ||
おむつ交換 | ||
水分補給 |
※久しぶりにお風呂に入ったせいか、いびきをかいて爆睡する。
午後4時半 介護ヘルパー
【ヘルパー記録】
時 間 | 内 容 | |
夕 | 16:30~17:30 | ○体温 35.7℃ |
○右骨盤辺りの赤みが消えました | ||
食事介助 | ||
おむつ交換 | ||
口腔ケア | ||
服薬介助 |
午後8時~午前0時
テレビを見る
~ 誤嚥性肺炎 死神病院の章(11/21) ~
11月21日(火) 検査結果
午前9時 介護ヘルパー
【ヘルパー記録】
時 間 | 内 容 | |
朝 | 9::00~10:00 | おむつ交換 |
食事介助 | ||
口腔ケア | ||
服薬介助 |
午前11時 死神病院へ
昨日の検査結果を聞くと、極度の脱水症状によるものだということが判った。
水分補給を怠らないようにとの指示を受けた。
私が、「検査結果で他にも何かありますか?」と聞くと、返答が無く更に、「他は正常値ですか」と聞くと、少し間をあけて「いや、正常値ではないが帰っていい」といわれる。「オイ!ちゃんと答えねえのかよ‼」そう思ったが、初対面での会話の時に強い憤りを感じてしまい、「この死神院長はダメだな」とレッテルを貼ってしまう。
通常の医師であれば、例えば「この数値が高いので薬を処方します。とか、XXの取り過ぎに注意して下さい。」と言う話になると思うのだが、隠蔽するかの如く「正常値ではないが帰っていい」とは如何なものだろうか。
本来であれば、この病院には期待を寄せていた。H病院から退院後、一向に回復する兆しの見えない中、ネットの掲載にあった誤嚥性肺炎の平均余命は半年というのが現実味を帯びてきたからである。
もしそうであれば、母に対しどの様に接してあげれば良いか、医者からのアドバイスで、家族はどの様に心構えをすべきなのかを聞きたかったのである。
午後12時 帰宅
家に戻り、母をベッドで休ませるが、目を離した隙に、幾度となくベッドから起きて歩こうとし、力尽きてベッドの横で倒れてしまう。
「無理して動いちゃダメだよ!」と話しながら、母を抱えベッドに戻す。
午後4時半 低体温
ヘルパーさんがいつもの様に、母の体温を測ると、私のもとへ緊張気味に話しかける。
「何度測っても34℃台なんです。」
少し困惑した表情もしていたので、母の様子を見ると意識はあり食事も取れていたので、看護師に連絡してみます。と答える。
訪問看護師に連絡すると、「とにかく温めて下さい」との事だったので、毛布を1枚増やし、足元に湯たんぽを入れた。
【ヘルパー記録】
時 間 | 内 容 | |
夕 | 16:30~17:30 | ○低体温 34.2℃ |
食事介助 | ||
おむつ交換 | ||
口腔ケア | ||
服薬介助 |
~ 誤嚥性肺炎 死神病院の章(11/20)④ ~
~ 続き ~
午後4時 点滴を終えて自宅に戻る。
点滴を受けた母は、予想以上に回復しベッドまで運び寝かせて、私が自室に戻っている間に、自力でリビングのソファー迄移動する。更に言葉も発するようになり、その声もハッキリと聞き取れるものだった。
嬉しい誤算である。
しかし、ここで迷いが生じる。3回程訪問看護師に点滴をして頂いたが、あまり効果が得られなかったが、今回病院で静脈からの点滴では目に見えて効果があったことである。私の計画だと、週2回点滴を自宅で行い問題が発生したら病院で診て貰う考えだった。そうすれば訪問看護師が点滴をし、私が会社から帰る時間に合わせて、点滴が終わるようにすれば会社を休まなくて済むのである。
今のところ、病院で点滴を受けた方が良さそうである。
暫くは様子を見たいが、これによって、あまり点滴指示書のお願いを強く言えなくなった。もっとも死神先生は点滴指示書を出す気が無いようだったが。
そうなると復職後は、1回は土曜日に行くとして、もう1回は平日となり会社を休まなければならない。
朝一で病院の受付を済ませ、その時に介護タクシーで到着する時間を伝えておく。
病院で点滴を受けて3時間半、ほぼ1日がかりである。
そうなった場合、会社と折り合いが付くか心配である。
午後4時半 休む間もなく介護ヘルパーが来る。
【ヘルパー記録】
時 間 | 内 容 | |
夕 | 16:30~17:30 | ○両足 甲の浮腫減少 |
食事介助 | ||
口腔ケア | ||
服薬介助 |
午後5時 床ずれ防止マット搬入
ヘルパーさんに介護をして貰っている時に、福祉用具担当のYGさんが訪れる。
母にリビングで夕食をして貰って、その間に床ずれ防止マットと交換する。
~ 誤嚥性肺炎 死神病院の章(11/20)③ ~
~ 続き ~
『点滴処置室』
死神先生の診察が終わり、点滴をするために点滴処置室に移動する。
しかし、なかなか始まらないので少し席を立つ。
看護師から点滴が始まったら見守っていて下さい。と促される。
女子事務員に介護タクシーがなかなか手配出来なかったことを話すと、病院側で手配してくれる話となった。
暫くすると、メモを持って女子事務員が戻って来て、手配出来たがそれで良いか確認に来た。
「(株)XXXタクシーで手配できましたが、1回の利用料金が運転手のみだと6,500円、他に介護人が必要なら13,000円です。どうしますか?」
今迄利用した介護タクシーは、往復で3,000円以内で収まっている。
「チョット高すぎるなぁ」折角調べて頂いたのだが、手配して貰うのは待ってもらった。
点滴処置室に戻ると、まだ点滴が始まっておらず、数人の看護士が集まっていた。
どうやら点滴の針をうまく血管に刺せず苦労しているようだ。
5、6回は刺し直しているようだが、年配の看護士が来て処置しようやく点滴が始まった。
およそ3時間半ほどで点滴は終わり帰宅する。
~~~ 続く ~~~
~ 誤嚥性肺炎 死神病院の章(11/20)② ~
~ 続き ~
11月20日(月) 死神病院へ
『初診』
女子事務員との話しが終わると、すぐに診察室に通される。
車椅子を押し診察室に入ると、女子事務員も同席し、森K院長から開口一番、
「本人の前で失礼だが、あなたは自宅で看取りたいのか?病院で看取りたいのか?」
と聞かれる。
「本人の前で失礼だが」と前置きすれば何を言っても言い訳ではない。
確かに母は認知症であり、誤嚥性肺炎を患い容易に言葉を発することができなくなっている。
しかし、聞こえてはいるのである。どの程度理解力があるか確認もせずに、しかも診察する前に「本人を前にどこで看取りたいか?」と聞くのは医師として失格ではないだろうか?
「なんだ‼コイツは?おまえは葬儀屋か⁉」と思いつつも、
母の容態が悪くなり1日早く診て頂いていることもあり、正直に願望を答える。
「自宅で看取りたいです。」しかし、それには無理があるのは解っている。家族は私一人だからである。今月だけならともかく、来月からは会社に行く。ヘルパーを入れ訪問看護師を入れても24時間体制ではないのである。
私の本来の願望は、H病院のように両手、腰を拘束して動けない状態から開放すること
また入院が必要になる迄、家に居させてあげたいこと。
看取る場所など、どこでもいいのである。
それよりも、そうなる前に、「何をしてあげられるか」の方が大事なのである。
直感的に、この死神先生に、言っても分かってくれないだろうと思ってしまう。
なおも、死神先生から質問が続く。「何故、H病院を退院したんだ?」
私が「肺炎が治り、自宅で療養させたかった」と答えると、
「そんなことじゃないだろう?何で退院したんだ?と食い下がる」
私が仕方なく「H病院の対応があまり良くなかったもので」と答える。
すると、死神先生が「やっと、本音がでたな」と言い至極ご満悦だった。
そして、H病院からの紹介状と添付された肺の映像の入ったCD-ROMを私に見せて、「H病院からは、こんなもんしか貰っていない」と私に不平不満をぶちまける。
「なんか、この先生おかしい」H病院からは、半月前に打診している。不足している情報があれば、問い合わせする時間は十分にあったはずだし、患者の家族に話して何の意味がある。不信に思うだけではないだろうか。
そして、先程女子事務員と話した件の、自宅で点滴ができるように、点滴指示書の発行
についてお願いをする。H病院の紹介状の中にも盛り込んで頂いている内容だったが、
死神先生は、強い口調で「点滴指示書は出しません」 あなたが必要と思ったら、ここに来て点滴を受けて下さい。
「オイオイ、おかしいだろ!いくら家族とはいえ、医学的知識をもたない素人が、いつ点滴が必要か、判るわけないだろう?」
女子事務員が割って入り、「先生、紹介状のここに点滴指示書の事が」とペンでその部分を指して指摘する。
すると、死神先生は、またまた強い口調で「点滴指示書は出します」と発言する。
「アーン、なんだ~、舌の根乾かずとは正にこの事である。この先生、認知症じゃないのか⁉」そう思いながらも、こちらの要望が叶ったのでホッとする。
私から、「母に床ずれができてしまい、訪問看護師が応急処置をして頂きましたが、先生に診て貰って下さい。との事でしたのでお願いします。」と話す。
一旦、診察室から処置室に移り、褥瘡(床ずれ)の確認をする。
すると、死神先生「なんだ‼もう処置がされているじゃないか?」と喚きだす。
絶句しながらも、「先ほど訪問看護師が応急処置をしていると話しましたが」と答える。
診察室に戻り、褥瘡(床ずれ)は来週また見ます。それ迄は貼ったシールを剥がさないで下さいと指示を受ける。
この後、「血液検査と点滴を受けて帰って下さい。」
そして、またまた「点滴が必要と思ったら来て下さい。点滴はします。」
さっき、「点滴指示書は出します。と言ったのに、また変わった。」
この時「点滴はします。」の言葉にトゲがあったが、この先、点滴以外の治療はして貰うことがなかった。
要するに、最初から治療する気はなかったのである。
すると、大きな疑問が残る。H病院から診察の打診を受けて、何故引き受けたのだろう。H病院からは、匿名でこんな患者さんがいますが、引き受けて貰えますかと打診したと聞いている。決して強制では無いのである。
にも拘わらず、身分相応でなければ断る選択肢もあったはず、全く持って不可解である。
最後に私から、エンショワと言う栄養食材があると聞き、これを使う為には、医師からの指示がないと利用できないので、お願いできますか?と話す。
死神先生、分ったと頷く。私が、ありがとうございます。ケアマネージャーからも是非にと言われていましたので助かります。と話すと態度が急変し「ケアマネージャーは何様のつもりなんだ⁉今度連れて来なさい!」と言い、エンショワの利用は却下された。
今、困っているのは患者である。それを無視して体面ばかりをこだわっているこの先生は、最低ランクの医師と言わざる負えないだろう。
そして、この先、母の病気との闘い以外にも、この死神病院とも戦うことになるとは予想だにしていなかった。
~~~ 続く ~~~